飼い主様のお考え、お気持ちをよくお聴きし、飼い主様に寄り添い、最善の治療法を共に考える診療を心掛けております。
院長あいさつ
皆様はじめまして
くらた動物病院院長の倉田英樹です。子どものころから動物が好きで、家では犬を飼っていたこともあり、動物はいつも身近な存在でした。現在はフェレットと猫と暮らしています。30年余りの長きにわたるフェレットとの暮らしのなかで、フェレットの魅力や飼育する上での気をつけるべき点など、飼い主としての視点で気付く事が多々あります。最期を看取ることも幾度となく経験して参りました。このような飼い主としての経験も日々の診療の中でお伝え出来ればと思っております。
フェレットとの出会い
大学を卒業して、動物病院に勤務医として診療に従事したのち、動物全般を幅広く扱っている商社に獣医師として入社しました。入社間もない1995年頃は、その会社が日本全国にフェレットをペットとして販売しはじめた時期であり、文字通り爆発的な勢いでフェレットの飼育頭数が増えておりました。ところが、当時はフェレットの診療ができる一般の動物病院が殆ど無かったことから、販売後の顧客サービスの一環として自社でフェレットの専門的な診察を行う動物病院を設立することになりました。その動物病院の院長に私が任命され、それ以来、ずっとフェレットの診療に従事しております。
プレッシャーの中、研鑽を重ねた日々
全国にフェレットを販売している会社が運営している動物病院ですから、下手なことをしたら会社全体の信用にかかわります。責任は極めて重大でした。そうしたプレッシャーもあり、フェレットについて必死で勉強しました。90年代半ばごろは日本語で書かれた資料は皆無でしたから、海外の文献を参考にしたり、黎明期だったインターネットを駆使して飼い主さんが見つけてきた論文を参考にすることもありました。診療を行いながら、研鑽を積んでいくというとてもハードな日々でした。
フェレットは犬猫診療の常識が通用しない動物
今ではフェレット診療の基礎的な知識になっていることでも、最初はまったくわからなかったことから試行錯誤もありました。たとえば皮膚に発生する肥満細胞腫がフェレットには非常に多いのですが、当初は悪性腫瘍と分類されている犬での知見をふまえて早期の切除を実施していました。ところが、現在では良性腫瘍と確認されていますので、切除の件数は激減しています。
中高齢期のフェレットの腰がふらついたり、足腰に力が入りにくくなると、今では低血糖症(インスリノーマ)を疑いますが、初期の頃は腰痛症や股関節、膝関節などの疾患を疑うこともありました。
また、現在でもフェレットに慣れていない動物病院では、副腎疾患によって起こる脱毛を単なる皮膚病と診断して治療を行っていることがあります。フェレットには副腎疾患が多く、これは脱毛の症状が出ることが多いのです。中には全身がツルツルになってしまうフェレットもいます。こうしたフェレットならではの診療について、いち早く多くの経験を積むことができたのは、大きな財産になっていると思います。
そうした診療と研究の積み重ねでフェレット診察における独自の治療メソッドをさまざまに編み上げてきました。
より負担をかけない診療を
牙がとても鋭いのでフェレット診療になれていない獣医さんの中には皮手袋をしてフェレットをつかむ方もいるようですが、しなやかな身体を持つフェレットをそうした手袋で保定するためには相当な力で押さえつける必要があり、それではフェレットがかわいそうです。長くフェレット診療を行ってきた中で、診療中にフェレットに噛まれたということは今までほとんどありません。
狭いところを上手にくぐり抜ける柔軟なフェレットは保定にもちょっとしたコツがありますし、それを知らないと力任せになってしまいがちです。治療全般に言えることですが、もともと従順なフェレットだからこそ、より負担をかけない診療をいつも心がけています。
10万例以上の症例を診てきた実績
フェレットは本格的には95年頃から日本に輸入されてきました。その頃から早くも30年が経とうとしておりますが、この20年間で私が行ったフェレットの診療は通算で10万回を超えております。この膨大な経験と30年間にわたる文献や成書から吸収した知識がバックボーンとなった最適な治療が実施できるように、日々努力をして参りたいと思います。
高度医療も含めたフェレット診療の最後の砦
フェレットは、高度医療を受けられる施設がほとんどありません。そのため、フェレットの専門医療を行うことができる当院には、他院の獣医師から紹介されてきたフェレットと飼い主さまが多くいらっしゃいます。フェレットの病気に悩みやご不安を抱いている飼い主さまがインターネットなどで当院をみつけてくださり、関東一円だけでなく全国からもご来院いただいています。フェレット診療の「最後の砦」としての飼い主さまからのご信頼にこれからもお応えできるよう、現在も最新の情報を貪欲に収集し、勉強を続けています。
院長略歴 所属団体
倉田英樹院長
誕生日 | 1965年9月5日 |
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1990年 | 日本大学獣医学科卒業 |
1995年 | フェレット診療を積極的に行う動物病院の院長に就任 |
2004年4月8日 | くらた動物病院を開業 |
2013年6月15日 | くらた動物病院を現在地に移転 |
所属団体 | 日本獣医師会、日本小動物獣医師会、川崎市獣医師会、 AFA(American Ferret Association,Inc.当院は日本で唯一の会員病院です) |
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所属学会 | 日本獣医がん学会、日本獣医循環器学会、日本獣医エキゾチック動物学会、 AEMV(Association of Exotic Mammal Veterinarians)等 |
はじめての方へ 当院の理念
当院の理念 聴いて寄り添い考えます
飼い主様の声を良くお聴きし、飼い主様のお気持ちに寄り添い、最善の治療を共に考える
このことを当院の理念としております。
年間5千症例の実績をもとに、安心してお任せいただけるフェレット診療を行っています。
当院の診療理念の実現のために、当院は以下の項目を重視しております
インフォームドコンセントの重視
くらた動物病院では、フェレットのために飼い主さまがしてあげたいと思う診療を行っています。そのためには、飼い主さまにフェレットの病気の状態を可能な限り正確にご理解いただくことが重要です。フェレットの病状がわからない、または病気の正確な情報が得られないことに対する飼い主さまのご不安には、計り知れないものがあると思います。たとえ病状が悪い場合でも、その状態の正確な理解することは、飼い主さまがフェレットの病気に立ち向かうための強力な原動力になります。そして、飼い主さまが正確にご理解されていることは、獣医師が治療を進める上でも非常に重要な役割を持ちます。特に各種投薬など、ご自宅でのケアをお願いする際には飼い主さまのご理解が大きな力を発揮します。
ご理解いただけば、飼い主さまと共にそのコにとって一番いい治療法を選んであげることができます。さまざまな選択肢やそれぞれのリスク、メリットやデメリットなどをしっかりご説明し、病状の正確な把握とともに、治療内容の正確なご理解をいただき、その内容に飼い主さまからの同意をいただいた上で、実際の治療を実施します。
飼い主さまがお考えになる最適な治療を行うためには、フェレットと飼い主さま、そして獣医師が三位一体となった診療が必要です。インフォームドコンセントはそのためのものなのです。
診療方針:フェレットを診ながら、その後ろにいる飼い主さまも看る
かわいがっているフェレットが辛そうに、苦しそうにしている時の飼い主さまの心痛は計り知れないものがあると思います。獣医師をはじめ、動物病院スタッフの仕事は、病気を治すことだけでは不十分であると考えます。くらた動物病院では、フェレットの病気を治療することによって、病気のフェレットを抱えて傷ついた飼い主さまのお心が癒されるようにすることも極めて重要だと考えています。
『フェレットを診ながら、その後ろにいる飼い主さまも看る。』
このことを大切な診療方針に、当院スタッフ一同、職務に当たっております。
院内ツアー
エントランス
表通りから少し奥まったところにくらた動物病院の入り口があります。表通りの看板が目印です。
待合室
待合室は細長い空間ですが、天井高を約4mと高く設計し、また外壁面は全面ガラス張りとして空間的な広がり感が得られるようにいたしました。フェレットに過激な体温上昇をもたらす直射日光は入りませんのでご安心ください。
受付
入り口を入って左手に受付がございます。受付票を発行致しますのでスタッフにお声をおかけください。初診の方には問診票にご記入頂きます。また、再診の方は診察券をご呈示ください。
診察室
木目を基調とした優しい雰囲気の空間作りをしています。扉は全面に強化ガラスを使用しているので、安全性と共に閉塞感が強まらないようになっています。
手術室
最新の麻酔モニター、人工呼吸器、麻酔機を完備しています。また、内視鏡も手術室内に備えており、麻酔下での検査に対応しています。
CR
高画質なレントゲンデータを高速処理可能なマシンです。この機械があることで、フィルムができるのを待つことなく診断することが可能です。
レントゲン
小動物用のレントゲンです。
ICU
温度、湿度、酸素濃度を精密にコントロールして、外科手術後の回復期を支え、呼吸循環器疾患などの治療にも活躍します。
サージトロンdual EMC ダイオードレーザーメス
サージトロン、レーザーメスは、共に出血を軽減させながら切開を行う手術器具で、手術部位によって使い分けています。
カラー超音波検査機 GM Logiq P6
超音波検査機です。身体の内部にある腫瘍などの発生の有無、そして特に心臓の具合を評価する為に使用します。血液の流れや速さを調べることもできます。
院内にはもう1台、院長お気に入りの旧型白黒超音波検査機があります。
東急田園都市線 高津駅から徒歩3分。
409号線を渡って、3分くらいてくてく歩いて行くと、右手に当院があります。
医院概要・アクセス
院名 | くらた動物病院 |
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住所 | 〒213-0002 神奈川県川崎市高津区二子5-3-6 |
最寄駅 | 東急田園都市線 高津駅 徒歩3分 |
アクセス | お車の場合:府中街道と国道246号線からすぐ近くです! 電車の場合:東急田園都市線 高津駅より徒歩3分 府中街道から私道を4m程入った場所です。ちょっと奥まっているので、歩道脇の袖看板と電柱看板にご注目ください。 |
A.旧帝京大学医学部溝口病院跡地駐車場
駐車場規模 約120台
B.ユアーズ・パーキング高津駐車場
駐車場規模 約70台
※上記駐車場は当院まで徒歩2分の距離にございます。